こんにちは。
平日はOL、週末はバンドスタッフとして活動するきたゆいです!
このコラムも今回で3回目となりました(読んで下さっている皆さま、ありがとうございます!)。
前回は、わたしがバンドスタッフをやりたいと思うきっかけになった出来事と、スタッフをやらせてもらうバンドを見つけ出すまでの体験談を一つお話ししました。
バンドが好きという熱意だけでバンドスタッフになったわたしですが、いきなり思うようにバンドスタッフになれた……というわけでもありません。
今回は、現在に至るまでのバンドスタッフへの道のりをお話していこうと思います。
バンドスタッフになるまでの道のり
Twitterで偶然見つけたスタッフ募集のツイートをきっかけに、晴れてスタッフの座を手に入れたわたしでしたが、当然うまくいったことばかりではありませんでした。
スタッフを断られたバンドもあれば、スタッフをやってみたものの、途中で辞めることになったバンドもありました。
前の記事にも書いたのですが、バンド側がスタッフを募集しているケースは少ないので(あくまで邦ロック界隈の場合)スタッフをやりたいと思ったら、基本は自分でバンドに声をかけていくしかありません。
しかも、「スタッフやりたいです!」「じゃあお願いします!」なんてトントン拍子にいくわけではなく、お互いの想いや考えをすり合わせする必要があるのです。
そのバンドで足りていないことややってもらうと助かることと、自身のできることややりたいことが上手くマッチすればいいのですが、残念ながらそう上手くはいかないこともあります。
存在意義を見い出せずに辞めたバンドの話
スタッフを始めてみたものの、上手くいかなかったバンドのエピソードを一つご紹介します。
そのバンド(仮に"バンドB"としておきます)は音楽スタジオのスタッフさんにご紹介いただいて出会ったバンドでした。
スタッフをやらせてもらえるバンドを探そうと思った時、自分の知っている人で、バンドと直接つながりを持っている人という条件で唯一思いついたのが、ドラムの練習でお世話になっていたスタジオの方々だったのです(ちなみにわたし、ドラム初心者です)。
ある日の個人練の後、スタッフをやらせてもらえそうなバンドはないか聞いたところ、まだ駆け出しでレーベルや事務所がついていないバンドをいくつか挙げてくれました。
その中で、実際に曲を聴いてみて良さそうなバンドがあったので、「スタッフがやりたいと言ってる人がいるんだけど」と、店長さんからメンバーに直接ラインをしてもらいました。
その時、バンドAに送った自己紹介のメモ画像も一緒に送ってもらったのですが、先方はそれを見て興味を持ってくれたようでした。
その後、有り難いことにスタッフの方も同席して下さり、ボーカルさんとお話しすることになりました。
ただ、もともとスタッフを募集していたわけでもなく、過去にもスタッフがいたことがないバンドだったので、お互いにWin-Winになるところがあるかを探る、という方向性で話をしました。
そこで
・バンドとして課題に感じている点
・もっとこうしたいと思うこと
・目指す方向性
・大切にしたい考え方
などを聞いた上で、わたしがスタッフになった場合にどんなことができそうか、何をやってもらえたら助かるかなどことについて、じっくりと話しました。
さらに、その1週間後くらいにライブも見に行かせてもらい、他のメンバーにもお会いしました。
お試し期間中に感じたこと
バンドBとはお互い初めてやることだったので、ひとまず3ヶ月後に予定されていた自主企画ライブまでお試しで活動してみましょう、という話に落ち着きました。
が、しかし、当時は自分がスタッフとしてどう関わりたいのか、何ができるのかもよく分かっておらず、結局スタッフとしての自分の役割を見つけられなかったのです。
というのも、このバンドBはボーカルさんがバンド内で一番こだわりが強い人だったのですが、わたしがそのこだわりに見合うだけの企画やクリエイティブを出せない事態が重なったんです。
しかも、わたし以外にカメラマンやイラストレーターなど、すでに何か技術のある協力者が周りにいたので、だんだんと自分のいる意味を見いだせなくなってしまったのでした。
何にやりがいを見出すかは人それぞれだと思うんですが、わたしは「役に立てた」という感覚が得られないと、やってて楽しいと思えませんでした。
そして、結局お試し期間中にスタッフを辞めることになりました(ちなみに、ネガティブな終わり方をしたわけではなく、今でもちゃんとつながりはありますよ)。
スタッフを断られたバンドの話
他にも、スタッフをやりたいと申し出たものの断られたバンドもありました。
一つは、わたしが好きで何度かライブに行っていたバンドでした。
スタッフもいないし、ライブ本数も多くて忙しそうだったので、可能性がありそうだと思っていたのですが「今は自分たちだけで活動できるので」という理由で断られました。
運転免許があれば遠征時の運転を任せたいというニーズはあったそうですが、残念ながらわたしは免許を持っていなくて、その希望に沿うことができませんでした……(余談ですが、免許のあるなしでスタッフがになれるかが大きく変わってきます)
ファンからスタッフになるというのは、バンドからするとお金を払ってくれるお客さんが一人減ることになるので意外と難しいのかな、という印象を持ちました(まだ固定客が少ないバンドからすると結構な痛手?)。
もう一つは、バンドBを紹介してくれたスタジオの店長さんが、ベースの方とつなげてくれたバンドでした。
そのバンドには過去スタッフがいたこともあり、ベースの方の反応はよさげだったので、自分からライブも見に行きました。
ライブ後には、ボーカルさんやサポートで入っているドラムの方とも話しました。
スタッフをやりたいことや(カメラを買う予定だったので)カメラマンとして撮影させてほしいといった話をしたのですが、ボーカルさんにはあまりいい反応をもらえませんでした。
その後、ベースの方に改めて連絡を入れて、この件をバンド内で相談してもらいたい旨を伝えたのですが、何の進展もないまま自粛期間に突入したので、泣く泣く自分の中で諦めました。
バンド内で決定権を持っている人(このバンドの場合ボーカルさんがそれでした)に興味を持ってもらえないとダメなんだな……ということも学びました。
これ以外にも、
・スタッフを募集していたのに応募を迷っている間に他の人に決まってしまったケース
・メンバーに軽く打診してみたけど「特に任せることないな~」とやんわり断られたケース
・スタッフやりたいと思っていたけど、しばらくライブに行っていないうちにいつの間にかマネージャーがいて入り込めなかったケース
なんかもありました。
意外と難しい!?スロースタートなバンドスタッフへの道
音楽に携わっている人にバンドのスタッフをやりたいと話すと、大体は「スタッフやってほしいバンドなんてたくさんいると思うけどな~」と言われるのですが、自分の経験則でいうと「いや、意外と難しかったっす……」というのが正直な感想です。
しかも、スタッフになれてもそれで安泰かと言うとそうでもありませんでした。
特に今年はコロナの影響で、3月頃から軒並みライブは中止・延期になり、スタッフをやらせてもらえることになったバンドAもほどなくライブができない状況に陥りました。
スタッフの活動にもようやく少し慣れ、メンバーともコミュニケーションが取れるようになって、さらに活動の幅を拡げようと、カメラも買って俄然やる気満々だったのですが、いきなりその勢いを削がれる形になってしまいました。
ライブがなければスタッフとしてできることもなかったため、当時は全く先が見えず、このままずっとやりたいこともできずに過ごすしかないのかな……と心底絶望していたのですが。
次回は、そんな自粛期間中に出会い、マネージャーをさせてもらうことになったバンド、OSCAとの出会いについてお話しようと思います!
読者の皆さんにクールでロックな音楽が届きますように。
それではまた次回(^^)/
Follow @yui_kita26
Follow @OSCA_band_2019
<イベント情報>
\期間限定 BAR店長やります!/
9/29、10/6、10/13、10/27の毎週火曜日の19時から、
大阪の日本橋にあるBARで期間限定店長をやらせていただくことになりました!
バーと言っても、写真の通りカフェのような温かい雰囲気のお店です。
楽器も自由に弾けます!
10月13日はわたしがマネージャーを務めるインディーズバンド「OSCA」のメンバーが来て
ミニライブもやりますので、お近くの方はぜひお越しください!
[Music&Game Bar Karhu]
アクセス→https://bar-karhu.net/access/
▼きたゆいnote▼
▼OSCAのオフィシャルYouTube▼