皆さまこんにちは。
いやはや、暑くなってきましたね~!
紫外線対策は大丈夫でしょうか??
今日UVケアで人気の、ラロッシュポゼUVイデアXLプロテクショントーンアップ(以下、ラロッシュポゼUVイデア)のUVの成分について紐解いていきたいと思います。
ご自分の肌に合った紫外線対策選びのご参考になれば幸いです。
目次
記事を読む、その前に……
皆さんは、普段から当たり前に接している言葉や発信に疑問を持ったことはありますか?
わたしが発信している「意図するメイク」は「自分の思考を見直していくこと」をとても大事にしています。
思考とは、自分が持っている経験、情報、価値観から創り上げられていますよね。
今日の記事はただの成分の説明ではなく、「それは一体どういうことだろう?」と疑問を持つところから始まり、調べ、考察し、結論づけています。
与えられた情報を鵜呑みにするのではなく、疑問を持ち調べていくことが、この情報過多な社会においてとても重要だと考えています!
なので、今日は考え方(思考)の流れなども意識して読んで頂ければ幸いです。
では、レッツゴー!!(いきなり?笑)
皮膚科医採用のUVケア
さて、皆さんはラロッシュポゼというブランドを聞いたことがあるでしょうか?
ラロッシュポゼのHPを見てみると……
と書かれてあります。
インスタでも、ご自身も敏感肌である、有名なメイクアップアーティストさんがこちらのUV下地を使われたりしているのを見かけます。
また、皮膚科にもポスターが貼ってあり、皮膚科医が推奨しているのがうかがえます。
ラロッシュポゼ、でググってみると……
「皮膚科医が採用する敏感肌用スキンケア」がキャッチコピーのようです。
あぁ、なんだか肌にとっても良さそう!!って感じですよね。
では、いったんここで立ち止まってみましょう。
Asako
一体、皮膚科医ってどこの皮膚科医?
敏感肌用ってどういうことなんでしょう?
こんな風に疑問に思いませんか?
普段なんとなく受け入れているこういったメーカーの言葉に対して一歩踏み込んでみることで、もっと詳しく製品について知ることができますよ(^^♪
では早速一緒に調べていきましょう!
皮膚科医採用ってどこの先生がどういう理由で採用しているの?
HPを拝見しますと、様々な皮膚科医の先生が登場します。
こちらの先生方がUVについての知識や敏感肌や乾燥肌についてコラムを書いていて、肌に対する知識を深めることができる大変有意義なコンテンツになっています。
しかし、「だからラロッシュポゼを使え!」という強引な結びにはなってはおらず、知識のみを医師の立場から説明しておられます(肌のメカニズムや外的環境との関係なども分かりやすく解説されているのでおススメ!)。
ただ、こちらからはコラムを書いている先生方がラロッシュポゼを採用しているのかは窺えません。
よって、皮膚科医採用かどうかは実際の病院に行って確かめる他なさそうです。
Asako
逆に、先生方のコラムに応じて商品紹介されています。要するに、こういった皮膚の知識をしっかり踏まえたうえで、同商品が作られているということが分かりますね!
では次に……
Asako
敏感肌用ってどういうことなんだろう?よし、成分を見てみよう!
ラロッシュポゼUVイデアXLプロテクションの成分
上記が同商品の成分です。
ところで、2001年に薬事法改正(現薬機法)があり、それまでの指定成分表示から全成分表示に変わったのはご存じでしょうか?
全成分表示になったことで消費者はより細かく成分を見て商品を選べるようになりました。
でも、これを見て理解できる消費者ってどのくらいいるんだろう。
わたしみたいな美容関係者や相当美容が好きな方くらいしかいないのでは?
Asako
美容関係者も化学者ではないから、至る所から情報を集めて並べて推察していくしかないんだけれど……。
でも、今日はイチ消費者として疑問に感じたことを忖度なしで、できる限り調べて推察したことを記していきますね!
敏感肌用ということは、「ノンケミカル」なのか?
まずはこう思ってHPを見てみましたが、こちらのラロッシュポゼUVイデアはノンケミカルとは一言も書いてありません。
他の、ラロッシュポゼを紹介しているwebサイトなどを覗いてみますと、ノンケミカル商品と並んで「お肌に優しい」と記載されています。
Asako
一体どっちなんだ!?
敏感肌用と謳いながらもノンケミカルではなく。
でも、お肌に優しいという記載はある。
ズラリと並んだ成分はどんな効果、効能、作用があるのか。
これらをまずは紐解いていく必要があります。
美肌マニアで成分の毒性を判定してみる
ところで皆さん、美肌マニアというサイトをご存知でしょうか?
こちらに商品を入力するか、成分を入力することでその成分の毒性が色分けで調べられるという、消費者にとって大変ありがたい「化粧品成分データベースサイト」なんです。
こちらのサイトはこの「化粧品毒性判定事典」という本を元に作られています。
右の「ウソをつく化粧品」の著者のお父様が作られた本です。
この左の赤本に則り、点数化してくれるのが美肌マニアなんですね。
そこで、このラロッシュポゼUVイデアを美肌マニアに入力してみました。
結果はコチラでした。
毒性が高い成分は赤で記されています。
このデータを見て
Asako
えっ、、敏感肌用なのに毒性高くない?!紫外線吸収剤が6種類も入ってるの?!
と素直に感じたので、この紫外線吸収剤について調べてみることにしました。
紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の違いって何だろう?
まずは基本知識をシェアしますね。
前提として、UV下地にはどの商品にも紫外線吸収剤か紫外線散乱剤などが入っています。
似たような名前ですが、これらは何が違うのでしょうか?それぞれ見ていきましょう。
「紫外線吸収剤」とは
Asako
紫外線を吸収し、熱や赤外線などのエネルギーに変化させて放出させるのが紫外線吸収剤ね!
有機化合物でブロック効果は高いんだけど、紫外線を吸収するときに、肌にチクチクした刺激を感じたり、赤み、湿疹があらわれたりする場合があるんだって。
悪化すると身体のタンパク質と結びついてアレルギーを引き起こすこともあるらしく、皮膚バリアが壊されることもあるので、紫外線が肌の奥にまで浸透してシミになって出てくる不安もある、と書かれている記事もありました。
「紫外線散乱剤」とは
Asako
紫外線拡散材は、肌の表面で紫外線を跳ね返すことで、紫外線が肌に当たるのを防いでくれる。
有機化合物ではなく、ノンケミカルと呼ばれるものはこっちね!
紫外線吸収剤のように化学変化を起こさないため、構造が壊れにくく効果は長持ちもするよ。
粒子をナノ化することで白浮きを改善した商品も出ていますが、粒子のサイズが小さくなったことによる人体への影響はまだ不透明であるといわれています。
また、主な紫外線散乱剤の成分である酸化チタンや酸化亜鉛は、光触媒作用(紫外線が当たることで活性酸素が発生し、菌や有機物を分解する化学変化)があるので、肌への刺激になる場合があるとも言われています。
どちらもメリットとデメリットがあるので、どちらが良い悪いではなく、何を求めるかによって選ぶといいですね。
で!
こちらのラロッシュポゼUVイデアは紫外線吸収剤を使用しています。
Asako
じゃあラロッシュポゼUVイデアに含まれる紫外線吸収剤ってどんなものなのよ?
紫外線吸収剤と紫外線散乱剤について理解できたところで、ラロッシュポゼUVイデアに含まれる紫外線吸収剤について説明していきたいと思います。
配合されている紫外線吸収剤
Asako
ちょっと~!化粧品成分って名前長すぎじゃない?!!
これは日本化粧品工業連合会ってところが決めてるのね。
分かりにくいからあだ名でもつけてやろうか!と息まいたのですが、似た名前も多くて誤解招くといけないから番号をふりました。笑
紫外線吸収剤は光を吸収することで
✓分散しやすいもの
✓分散しにくいもの
があり、これを組み合わせることで安定して紫外線から肌を守れるそうなんです。
それで一般的なUVには
①メトキシケイヒ酸エチルヘキシル(分散しやすい)
②ビスエチルヘキシルオキンフェノールメトキシフェニルトリジアン(分散しにくい)
③ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル(光安定性が高く①も安定化する)
上記を組み合わせて使うことが多いそう。
あとは
④ドロメトリゾールトリシロキサン
⑤テレフタリリデンジカンフルスルホン酸
この2つはラロッシュポゼの販売元のロレアルが特許を持っているそうです。
④ドロメトリゾールトリシロキサン(UVA、UVB両方に有効で光安定性が高い)
⑤テレフタリリデンジカンフルスルホン酸(ロングUVAも防げる)
またこれらは、肌老化の原因にもなるPM2.5を含む大気中微粒子の付着から肌を防止するなど、外的要因からも肌を守ってくれるそうです。
ロレアルはUVAに対する研究が熱心で、下記資料にUVAについて記載されています(全文は下記青字から読めます)。
UVAについては下記でも書かせてもらいました!
要するに、肌を老化させる原因になるんですよね。
だから、日々の紫外線対策っていうのはシミ対策ってだけでなく肌の健康を保持するためにも本当ーーに大事なんですね。
以上のことから、
Asako
このラロッシュポゼUVイデアってUV対策、特にUVA対策にめっちゃ力を入れた商品だということが分かるね!
ラロッシュポゼのHPを見ると、UVAや大気汚染が敏感肌の原因になるという旨の説明が書いてあります。
同商品を毒性判定した際に「えー!6種類も紫外線吸収剤入ってるんだ?」という疑問でここまで調べてきたわけだけれど、その解答は
Asako
「敏感肌にならないようにするための配合」だったんだ!
どういう部分が敏感肌用なのか?の結論
以上の紫外線吸収剤の配合の観点から、こちらの商品は敏感肌用というよりは、敏感肌にならないようにするための商品と言えると考えられます。
紫外線を吸収するときに、肌にチクチクした刺激を感じたりする場合があると上記しましたが、配合される種類が多いほどその可能性が高くなります。
また、紫外線吸収剤の他に毒性判定事典で毒性が高いと言われている合成界面活性剤も6種類入っているので、肌に負担が少ないかと言えば疑問視せざるを得ないかとも考えます。
よって、導き出した結論はこうなりました!
Asako
ラロッシュポゼUVイデアは「紫外線吸収剤の反応などが大丈夫な方向け」で、「UVAや大気汚染から肌をしっかり守りたい方向け」なんじゃないかな。
敏感肌の方はサンプルなどで一度試されることをおススメするよ!!
ちなみに、同じSPF値でも光安定性が高いかどうかで実質的な日焼け止め効果は変わります。
なので塗り直す暇がない!という方は、①②③の3種類の紫外線吸収剤で光安定させているUV下地、またはノンケミカルの安定性が高いUV下地を購入するのが良いかと思います。
また、UVの知識の一つなのですが、PAを高める紫外線吸収剤は結晶状のものがほとんどらしく非常に溶けにくいので、これを溶かすためにUVBの吸収剤が不可欠だそう。だから、PA値が高いものは必然的にSPFも高いということだそうです。
Asako
知ってた?言われてみれば、PAにプラスが多いモノってSPF高いよね。
テクスチャーや仕上がり
さてここで、実際の使い心地を。
テクスチャーはスルスルと伸びが良く、まんべんなく顔全体につけられるのでムラになりません。
左手がつけた方。何もつけてない右手より明るいの分かりますでしょうか^^ ワントーンお肌を明るく、ツヤも綺麗に見せてくれます。
こちらの写真で使用したUVベース。
左から
ママバター CCクリーム ローズ
真ん中は
&be UVミルク ナチュラルベージュ
右がラロッシュポゼUVイデアXLプロテクショントーンアップです。
それぞれ、色味や質感が違うので当然仕上がりの印象も変わってきます。
上記の紫外線吸収剤の件然り、仕上がり然り、 自分の「どう在りたいか」によってアイテムを選んでいくこと。
自分のなりたい姿を自分で分かっていれば表面的な情報に振り回されずに、それに合わせてアイテムを選び取っていけます。
要するに、まずは自分を知ることが一番大切なこと^^
そのうえで、こうやって普段当たり前に接しているメーカーの言葉をひとつずつ丁寧に調べていくこと。
そうするとその製品の本当の良さがより理解できるようになりますよ(^^♪
だけど、専門用語も多く、自分で調べるのもかなり根気が要るので、できる限り今回みたいに化粧品の知識を共有させて頂ければと思います。
知識が皆さんの「こう在りたい」に寄り添えるように……。
わたし自身は化学素人です。
ですが、これがイチ消費者が全成分表示から読み取れる答えなのです。
2001年の全成分表示に改正された際の厚労省の資料に「企業の責任において」という文言が頻出されています。
だったら出来れば、企業と消費者の距離が近い方がいいと思うのです。
消費者として忖度なしに商品について述べたい。
それが企業と消費者がお互いにいいものを作っていくことに、化粧品を通してハッピーを分かち合えることに繋がるのではないでしょうか。
みんなが自分らしく綺麗になってハッピーでいられますように(^^♪
肌に透明感を与えてくれるMIMCのミネラルルージュ18番。
先ほどの右のラロッシュポゼ使用の写真でつけているリップです♪
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