プラセンタっていったい何？プラセンタが女性のカラダにいい理由②

みなさん、こんにちは！

レディースクリニック・サンタクルス・ザ・ウメダの藤田由布です。

前回に引き続き、女性の美貌にも強く結びつく「プラセンタ」についてお話していきます。

「聞いたことはあるし、何となくいいもの」という認識はあると思いますが、それが実際何なのかを知っている人は意外に多くありません。

プラセンタっていったい何？プラセンタが女性のカラダにいい理由と合わせて読んでみてくださいね。

それでは早速いってみましょう！

プラセンタ療法は保険適応

プラセンタは女性の身体の健康と美容に欠かせないものですが、実は更年期障害の治療としても有用です。

更年期障害の治療としてプラセンタ注射を使う場合は、確定診断をされれば保険適応となります。

保険適応となれば、１回500円程度の負担で治療できますので、プラセンタに対する敷居はうんと低くなりますよね。

更年期障害に保険適応なのは「メルスモン」の方です。1956年に厚労省により注射薬として承認されました。

保険適応として注射するのには、条件があります。これは当然でして、病気の治療としての接種なのできちんと継続的に施行するのが大前提となるからです。

更年期障害として保険適応となるには、1ヶ月に最低4回は注射接種すること、マックス14回／月までです。1回2mlの皮下注射で、静脈注射はNGです。年齢は45歳以上、59歳までの更年期障害を訴える女性が対象ですよ。

メルスモン注射は、厚生労働省認可薬として、更年期障害と乳汁分泌不全に保健適応となっています。これらは原則、皮下注射です。点滴ではありません。

私の診察室では、更年期障害で利用される方が殆どです。

母乳が出ない、という患者さんにプラセンタ注射を打ったことは今までにないですが、実際に効果があった症例はたくさん報告されています。

更年期症状で改善した例として実際にあったのは、下記のようなこと。

「やる気が全く出なかったけど、気持ちが元気になった」
「初めは効いているかどうか全然わからなかったけど、7～8回目ぐらいで疲れにくくなった」
「抜け毛が減った」
「寝つきが良くなった」

このような声は実際によく聞きました。

プラセンタが与える身体への効果が分かる事例ですよね^^

プラセンタは、しわ・たるみに良いらしい…!?

「プラセンタ」と聞くと、美容によさそう～と思いますよね。

そのとおり、プラセンタは美容にとっても効果があります。

まず、肌がなめらか、荒れている、潤っている、などの状態は表皮の角質層のことを言います。

ほとんどのスキンケアの効果は角質層レベルまでだそうです。

角質層では水分保持や蒸発を防ぐというとても重要な役割があります。

ところが、このプラセンタは真皮レベルまで到達することが出来るようです。

プラセンタが真皮にあるコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の量を増やしたり、新旧の細胞の交換を施し、肌の柔軟性や弾力を取り戻してくれる役割を果たします。

また、有効成分の含有量が多ければ多いほど効果が期待できると言えるでしょう。

これは嬉しいですよね！

プラセンタは代謝アップに絶大効果？！

しかも！

美容に効果があるだけでなく、代謝にも効果があるのがプラセンタのすごいところ。

女性のお肌の大敵「シミ」。

このシミの大敵であるメラニン色素は、皮膚の最も奥にある基底層で作られます。

メラニン色素は絶えずに作り出される一方、絶えず表皮まで押し上げられては、繰り返し剥がれ落ち……という一定のバランスを保っています。これをターンオーバーといい、28日サイクルで繰り返されています。

このバランスが乱れると、メラニン色素が表皮に居座ってしまいシミになる、というわけです。

そこでプラセンタの出番です！

プラセンタはお肌の新陳代謝を高める作用があり、表皮の奥の基底層に居座る細胞の分裂を活発にさせ、古くなった細胞を排出してくれるのです。このことから、プラセンタはシミ・たるみにいいとされ、化粧品にも使われているのです。

大事な注意事項！

ここで一つ、重要事項を説明します。

実は、プラセンタを注射すると献血は出来なくなります。

プラセンタ注射によって、牛海綿状脳症(BSE) ＆ 変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)などの重大な感染症報告はこれまでありません。

とはいえ、これはヒトの胎盤を使った抽出物エキスです。

理論的な感染症の伝搬の危険性を完全に否定できるわけではないのです。

このため、平成18年からの決まりとして、プラセンタ注射を受けた人は献血を控えてもらっています。

ただし、臓器提供の場合、特定の移植希望者が提供を受ける意思がはっきりしていれば提供可能です。

プラセンタを打つと、青アザができる？！

保険適応のプラセンタ注射は、1回2ml（１アンプル）を皮下注射するのですが、これはまぁまぁ多い量です。

インフルエンザワクチンが0.5mlなので、2mlといえば量がが多いことが分かると思います。

プラセンタ注射は添付文書では決して静脈注射をしてはいけません。

あらゆる美容クリニックでは普通に点滴注射として使われていますが、実は添付文書とは違う使用法となってしまっています（実は）。

2mlの量を皮下注射するので、ゆっくり注射しないと痛いです。

そして、2回に1回は内出血の痕（紫斑＝青タン）ができるのも普通です。

プラセンタ注射は、エキスを皮下にぷっくり埋没させてジワジワと体内吸収させて効果を発揮させるためなので、青あざができても、「まぁ、そんなもの」と思っておいてくださるのがいいです。

まずはお気軽に相談へ♪

更年期障害を訴える7割以上の患者さんが、まずまず効果あると実感しているわけなのですが「効果をまったく感じない」という方も勿論いらっしゃいます。

そういった方々には、他にホルモン補充療法や漢方や食事や運動療法などといったオルタナティブな治療もあります。

日常生活に支障を感じたら婦人科（病院）を受診しましょう。

症状の感じ方も人それぞれです。決して我慢したり、抱え込まなくて大丈夫ですよ^^

更年期障害には症状の尺度がありませんので、患者さんがつらいなと思った時点で我慢ばかりせずに、ぜひ医師へ相談してくださいね。

プラセンタに興味を持たれている方も、一度相談に行ってみてください。

あなたに合う、適切な治療や方法が見つかりますように！

それでは今回はこの辺で(^▽^)/