2020年初頭から始まったコロナ禍は、経済にも大きな打撃を与えました。2022年になっても、経済関係のニュースは暗いものが多いですよね。
そんなニュースを聞くと「貯金をしっかりしなきゃ」「無駄遣いは控えたいな」と思う女性も多いハズ。
でも、なぜかお金がたまらない……。
分かっていても、なぜかいつも「お金がない」暮らしや気持ちになっていませんか。
それはもしかしたら、あなたが「貧乏体質」だからかもしれません。
当記事では、「貧乏体質」から「貯蓄体質」になる方法を解説します。
「なぜか貯金ができない」「お金をあるだけ使ってしまう」「お金のやりくりが上手くなりたい!」と悩んでいる女性は必見です!
貧乏体質って何? その特徴を解説
まずはじめに、貧乏体質とはどういうものか、その特徴を解説します。
「いつの間にかお金がなくなっている」と悩んでいる人は、以下の特徴にいくつ当てはまっているかチェックしてみてください。
- ダメな自分が好き(無自覚含む)
- 言い訳がうまい
- 面倒くさがり
- 流されやすい
- 計画倒れしやすい
いくつ当てはまりましたか?ドキッとした人も多いのではないでしょうか。
それぞれ詳しくみていきましょう。
貧乏体質の人はダメな自分が好き
まず、貧乏体質な人は「ダメな自分」が好きな傾向があります。たとえば、何かにチャレンジして失敗したとします。
向上心のある人は「なぜ、自分は失敗したか」をまず考えます。
しかし「ダメな自分が好きな人」、つまり貧乏体質の人は「自分が成功するわけがないからこれでよかったのだ」となぜか安堵します。これは無自覚な場合も多いです。
さらに、心のどこかでは「自分がお金を貯めるなんてあり得ない」「私が貧乏なのは当然」とすら考えている可能性もあります。
つまり、失敗したことを反省するのではなく「失敗して当たり前」「失敗する前提で日々の行動をしている」「どうせ私なんて」という思考や言動のクセがついている人は「貧乏体質」と言えます。
貧乏体質の人は言い訳がうまい
貧乏体質の人は、自分への言い訳が上手です。
腹を立てずに聞いてほしいのですが、たとえば、貯金をするつもりのお金を使ってしまったときは「頑張った自分へのご褒美をかったからこれでいい」と考えてしまう傾向があります。
他にも、貯金ができないのは「給与が安いから」「景気が悪いから」と考えます。
つまり、自分以外のことに責任を押し付けて「自分は悪くない、周りが悪い」という思考になりがちです。
確かに、世の中には努力だけではどうにもならないこともあります。しかし、「努力すること自体」を最初から放棄しては成長はのぞめません。
貯金に限らず、生活全体にこのクセが染み付いていないか見直したいところですね。
貧乏体質の人は面倒くさがり
貧乏体質の人は、面倒くさがりです。
貯蓄をするには収支を把握することが大切ですが、「家計簿をつけるなんて面倒くさい」「大体これぐらいの勘定だろう」と収支を明確にすることを嫌います。
また、「ちまちま貯金するなんて面倒くさい」「時間内に銀行でお金をおろすのは面倒くさいし手数料がかかってもコンビニのATMでいいや」とも思いがち。
世の中はいろいろと便利なことがたくさんありますし、面倒くさがりでもかまいません。
しかし、「面倒くさい」を言い訳にしてやるべきことができていないと、余計なお金が出ていってしまうばかりなのです。
貧乏体質の人は流されやすい
貧乏体質の人は流されやすい傾向があります。
たとえば「××は健康に悪い。すぐにやめて××を食べよう」と言われれば、指定されたものを値段も見ずに大量に買ってしまったり、「銀行にお金を預けても増えません。年金代わりにこの金融商品を買いましょう」と言われれば、素直に購入してしまう……なんてこともあるでしょう。
ほかにも、今日は我慢しようと思っていたのに友人や同僚に誘われて、ついつい外食や付き合いに参加してしまうーー。
貧乏体質の人は流されやすく、不安を解消するためにお金を使ってしまいがちです。
一時の心の平安は得られますが、結局は自分に不必要なものにお金を使って終わってしまうことが多いでしょう。
貯蓄体質女子にステップアップする方法5選
「ヤバい……自分は貧乏体質かも!?」とがっかりした女性の皆さん。落ち込む必要はありません!
貧乏体質はお金に関する言動、思考のクセを変えていくことで「貯蓄体質」へと変えていくことができるからです。
では、貧乏体質から貯蓄体質になるにはどうしたらいいのでしょうか?
その方法を5つ紹介します!
① 収支を正確に把握する
貯蓄体質への第一歩は、ズバリ収支を正確に把握することです。
収支とは自分にいくら収入があり、毎月どのくらいのお金を使うかということ。
会社員ならば、収入=給与なので、把握しやすいでしょう。重要なのは支出の把握です。
お金がたまらない貧乏体質の女性は「ちょっとした支出」が多い傾向です。
たとえば、毎日3回自動販売機でコーヒーを買った場合、1日に400円近い出費があります。これを20日つづけると8,000円もの出費です。
他にもランチ外食やコンビニで買い物することが習慣になっていませんか?当たり前になっている部分にこそ、収支の見直しを図るチャンスがあります。
とはいえ「家計簿をつけるなんて面倒……」という貧乏体質の女性は珍しくありません。
そこでまず、貧乏体質の女性にオススメしたいのが家計簿アプリです。
現在の家計簿アプリはレシート読み込み機能がついているものも多く、レシートをカメラで撮影するだけで、何にいくら使ったかを自動的に振り分けてくれます。
スマホは外出先に必ず持っていくものです。何かお金を使うたびに記録しておけば、それが家計簿になってくれるなんて、便利ですよね。
AppleストアやGoogleプレイで高評価の家計簿アプリをいくつか紹介します!
どれも直感的な操作で使え、支出をグラフ化してくれるので見やすいと評判です。家計簿が続かない方はぜひ使ってみてください。
アプリ登録するぐらいなら、寝転びながらでも始められますよ。
アプリ名 | 特徴 | 値段 |
---|---|---|
マネーフォワード ME - 人気の家計簿(かけいぼ) 【Apple Store】 【Google Play】 |
・家計簿アプリ・資産管理アプリNO1の実績 ・銀行の入出金やクレジットカードの履歴から自動で家計簿作成機能つき ・複数の口座を一括管理可能 |
基本無料、プレミアム会員は月500円 |
毎日の予算 【Apple Store】 |
・シンプルで使いやすい・毎日の予算を自動で作成可能・直感的な操作ができる | 基本無料一部機能有料 |
おカネレコ 【Apple Store】 【Google Play】 |
・カテゴリーを選択して金額を入力すれば家計簿が完成 ・支出をグラフで把握できる ・機能が豊富 |
基本無料一部機能有料 |
② 削れるお金を把握する
実は、自分が何にどのぐらいのお金を利用しているのかわかっていないケースはよくあります。一度の支出が小さくても、積み重なっていくとまとまった金額になってしまっているもの。
支出がわかれば、自分が無駄遣いをしているかどうかもわかります。
貯蓄時体質になるには、無駄遣いは厳禁!
しかし、あまりに無理な節約は長続きしませんよね。簡単に無駄を削減できるのは、下記のような支出をなくすことからチャレンジしましょう。
- コンビニでつい買っている飲み物やおやつ
- 活用していないまま継続しているサブスク(定期購入)
- 見直しもせずに加入しっぱなしの保険
- 高額なネットやスマホの通信費
- 思いつきの衝動買い
- ゲーム課金
確かに……と思える項目があったのではないでしょうか。一気に止めるのが難しい場合は、一切禁止するのではなく「減らす」ことを心がけてもいいでしょう。
たとえば、毎月2万円ゲームに課金しているなら、半額の1万円に抑えるようにするだけで月1万円を貯蓄に回せます。
他にもコンビニのレシートを1か月分取っておいて、コンビニ支出がどのぐらいあるかまとめて計算してみると「えっ!こんなに使っていたのか……」と収支を客観的に把握できるようになります。
全面的に禁止するとリバウンドで衝動買いを起こしやすくなったり、ストレスを溜め込んでしまうので、できることから確実に無駄の削減を実施すると良いですよ。
また、無駄遣いを削ったお金の一部を貯めておき、月に1回「好きなものを買う日」を作るのもオススメです!
月に1万円無駄遣いを減らしたら、3千円は月に1度自由に使っていいというルールを設ければ、適度な息抜きにもなるでしょう。
③ 貯蓄は先取りで
貧乏体質の女性は「月末、余ったお金を貯蓄する」という思考癖があります。余ったら貯金に回そう、という考えですね。
しかし、それではお金が余らない限り貯蓄できないうえに、現時点で貯まっていないと言うことはイコール貯金ができていないのです。
貯金を後回しにするのではなく、まずは給与が振り込まれたら貯蓄分を先取りしてしまいましょう。
金額は月3,000円~でもOK!
貯蓄の習慣がない貧乏体質の女性は、たとえ少額でも、まず「貯蓄をする習慣」を身につけることが大切です。
1か月3,000円でも貯金すれば、1年後には3万6,000円になります。
余分なお金が1万円以上あれば、色々なことに使えるとワクワクしませんか。貯蓄をする習慣がついたら節約も苦ではなくなりますよ。
④ 投資は貯蓄の習慣をつけてから
「コツコツ貯めるより、手っ取り早くお金を増やしてしまえばいいじゃん!」と思っているそこのアナタ。
面倒くさがりの貧乏体質のクセが出ていますよ。
現在の金利はとても低く、銀行にお金を預けてもほとんど利子がつきません。「貯蓄より投資」という意見も目にします。
「せっかくお金があるのだから、貯蓄より投資をしたい」という人も多いでしょう。ですが、投資にはリスクがあります。ハイリターンを望める投資ほどハイリスクが定石です。
「あっという間に儲かった」などと注目されがちなFXや仮想通貨(暗号資産)も、ハイリスク・ハイリターン投資の1つです。
貧乏体質の女性がうかつに手を出すと大損する可能性も大いにあります。それに、投資をするならある程度まとまったお金が必要なのです。
貧乏体質から脱却したいなら、なおさら一攫千金を狙うのはご法度です。
まず貯蓄の習慣を身につけましょう。投資はそれからです。
⑤ 計画は長期的に
貧乏体質からの脱却は一朝一夕にとはいきません。
たとえば、「1年に100万円貯金したい」と目標を立てた場合、月々の貯金額は8万円となります。ちょっと厳しいですね。
でも、3年で100万円貯金したいと計画を立てると、1か月の貯金額は約2万5千円となります。これなら、頑張れば可能だと思いませんか。
上記でも触れましたが、一攫千金を狙ったり、急激にお金を儲けようという考え方はNGです。
ズバリ!短期的、短絡的な方法ではお金は貯まりません。
お金との付き合いは一生です。長期的な計画、視野を持つことが重要です。
貧乏体質を脱却したばかりの女性にオススメの投資とは
無駄遣いをやめ、貯蓄の習慣もつき「脱・貧乏体質」になったら、いよいよ投資にチャレンジしてみましょう!
少ない金額から始められ、かつリスクの低い投資としておすすめなのが「積み立てNISA」です。
「積み立てNISA」とは「専用の口座利用した投資」というルールに沿えば、そこで得た利益を非課税にできる税制優遇制度のことです。
原則、投資をして利益を得た場合、その利益に対して税金がかかります。
会社員の場合、利益が20万円を超えたら確定申告が必要です。
確定申告をしなければ「脱税」となり、ペナルティが課せられます。
積み立てNISAなら、20年間毎年40万円までは投資に対する利益を非課税にすることができます。
なお、よく似た制度に「NISA」がありますが、この制度は5年間、年120万円までの投資に対する利益を非課税にできる制度です。
長期間、貯金感覚で投資をしたい場合は、積立NISAを選びましょう。
積み立てNISAで運用できる商品は自分で選べますが、すべて投資信託・ETF(上場投資信託)という「金融庁が認めた投資適格商品」に限られます。
とはいえ金融庁のお墨付きなのでリスクは限りなく低く、安心して投資ができるのも嬉しいポイントです。
しかも積み立てNISAは、月100円から投資ができるので元手が少なくても安心で、さらに投資額はいつでも変更でき、解約も自由にできます。
ただし、非課税の年数は使い切りです。10年で解約して新たに積立NISAを始めた場合、非課税になるのは最初の10年間だけなので注意してくださいね。
プロに無料で相談!
どこから手をつけていいのかわからない、確実に誰かの的確なアドバイスが欲しい!という人は、無料のマネー相談やセミナーがオススメです!
コロナ禍に配慮したオンライン相談やセミナー(ウェビナー)も多くあります。
無料でプロに家計診断をお願いできるだけでなく、省くべき無駄のピックアップ、保険の見直し、ライフプラン設計など、人生のお金にまつわる多くを丁寧に教えてくれます。
FPや税理士などが無料で相談に乗ってくれるので、まずはマネーセミナーや家計相談の申込をしておきましょう。
セミナーや相談会がきっかけで貯蓄体質になったワーキングマザーや、お金の知識が増えて投資に成功している主婦などもザラにいます。
活用しない手はないでしょう。
貧乏体質は脱却できる
今回は、貧乏体質から脱却し、貯蓄体質になる方法を5つ紹介しました。
貧乏体質は長い時間かけて築き上げられたものです。脱却するのは一筋縄ではいかないでしょう。
しかし、どんなに遠い道のりでも最初の1歩を踏み出せばやがて目的地へとたどり着けます。
まずは、スマホに家計簿アプリをダウンロードする、無料のマネー相談へ行くところからはじめてみませんか。
半年後には貯金通帳を見るのが楽しみになっているかもしれませんよ!