皆さん、こんにちは。
今日からまた、新しい一週間が始まりますね。
皆さんにとって素敵な一週間の始まりになりますように!
さて、私はヨガインストラクターでもありますが、健康講座などの講師として睡眠の講演などもさせていただいています。
前回に引き続きちょっと専門的な話を入れつつ、今週も「ヨガと眠り」をテーマにしていきたいと思います。
・ヨガをやっている人や始めようと思っている人
・睡眠負債を抱えてしまっている人
・眠りの質を上げたいと思っている人
・睡眠を見直したいと思っている人
・心身のパフォーマンスを上げたい人
などにぜひ読んでいただきたい内容です。
ヨガと眠りについて、切り離せない3大キーワード
まず、「ヨガと眠り」には切り離せないキーワードが存在します。
①ホルモン
②体温
③副交感神経
上記の3つです。
見聞きすることも多いかと思います。
いずれも心身のバランスを整えるもので、人間の免疫力や自然治癒力など、本来備わっている人間のエネルギーやパワーに密接しているものなんです。
今日はこの3つのキーワードのうち、ホルモンについてお話ししていきますね。
ゆっくり深い呼吸を意識しながら読んでみたり、朝の光を浴びながらほっとする飲み物と一緒にどうぞ。
なぜ、眠くなるのか
まず、なぜ眠くなるのか?という基本からお話ししましょう。
脳には眠りのスイッチをいれるメラトニンというホルモンがあります。
このメラトニンは起床後14~16時間後に分泌されます。
この分泌量が増加するとわたしたちは眠気を感じ、睡眠に導かれていくのです。
ちなみに、このメラトニンを出しているのが松果体(しょうかたい)という脳の器官です。
この松果体、大きさにしてグリーンピース程度の大きさな器官なのですが。
朝起きて目を開け光を受け取ると、その光の刺激が網膜から松果体細胞に伝わります。
これによりカラダのスイッチが入り、日内リズムを作っています。
いわゆる体内時計です。
この光は強ければ強いほど、浴びる時間が長ければ長いほど、体内リズムが整います。
だからこの松果体のことを「第三の目」なんていう言い方をしたりもするんですよ。
「第三の目」というと仏様のおでこのところにある、小さなポチ、正式名称は「白毫(びゃくごう)」を思い出しませんか?
他にも第三の目は直観力とか千里眼などと言います。
動物が地震を察知したりしますが、これはまさに直観力です。
はるか昔の人にも備わっていたとされています。
今の私たちが見失っている、本来の力です。
仏様には白毫、つまり第三の目があります。
だから「仏様は心の目でいつもあなたたちの本来の力と生き方を見てくれているのですよ」という説法になるわけです。
松果体と直観力
さて、眠りのホルモンをだす松果体について話を戻しましょう。
不思議なことに松果体は子どもから大人になるにつれて小さくなっていく傾向があるのです。
私には小学生と中学生の子どもがいますが、小学生のほうはぐっすり寝て、いつも朝はごきげんです。
中学生の方は、朝から「しんどい~」と眉間にしわよせてる朝があります。
ちなみに主人はほぼ毎朝眉間にしわ寄せて起きています。
……まあ、眠いから当然ですね。
松果体の大きさで睡眠の質も変わってきたりするのでしょうか。
でも、朝だけでなく、生活のなかでも年を取るにつれて眉間にしわをよせることが多くなってきますよね?
生きた分だけ様々な経験や情報があります。
だから直観力は使わずに「これはこう」と外界からの情報で答えを決めつけていきがちです。
つまり生きた長さの分だけ、松果体も小さくなるし、経験によって人それぞれのモノサシを作ってしまうということです。
眉間が狭くなることで第三の目の力は小さくなると説法でうかがいました。
余談ですが、私は仕事で介護施設や高齢者団体、企業のOB会など(70歳オーバーの人)の集まりで健康講演やトレーニングを提供しますが、眉間に険しいしわのある人ほど、反応がうすいように思います。
直観力を使う、自然に感じ取る力が減ってしまうのかもしれません。
もしかしたら、いい眠りもとれていないかもしれませんね。
眠ることは「本能」である
眠りは本能です。
本能で目覚め、本能で眠る。
お薬で無理やり導くものではありません(必要があってお薬を飲んでいる人は自己判断でやめないでくださいね)。
眠りに不安のある人は「眠れない」と悩みます。
でもですね。
「こうしているから眠れるはずだ」とか「こうしたから体しんどい」などと、答えを探す必要などありません。
眠れない日は誰にでもあります。
焦ることはなく、逆に「こんな夜もある」と普段できないことでもやりませんか^^
まんがを大量に読むとか、冷蔵庫のなか徹底的にきれいにするとか、楽しんでやっちゃいましょう。
体内時計は大きく乱れたとしても一日でもとに戻せますから!
大切なのは責めないこと、悔やまないこと。
自然の流れにまかせましょう。
良い眠りには、生活習慣の見直しも重要
悩んでないし、寝ているけど疲れがとれないという人は、生活習慣の見直しが必要かもしれません。
睡眠ホルモンのメラトニンは光にめちゃ敏感で、明るい光を浴びるとメラトニン分泌が抑えられてしまうのです。
最近の研究では、300ルクスでも長時間浴びているとメラトニン分泌が下がるということがわかってきました。
ちなみに300ルクスがどれくらいの明るさかというと。
リビングの明るさが500ルクス、コンビニは1000ルクスです。
そう考えるとほんのりとした明るさでも、メラトニンの分泌が抑制されるのですね。
また、スマホやPCのブルーライトも眠りに悪影響を与えると言われています。
現代人あるあるかと思いますが、寝る前までついつい、スマホをいじっている人も多いのではないでしょうか。
ブルーライトは人間の目で見ることのできる光のなかで最も波長が長く、強いエネルギーを持っています。
角膜や水晶体で吸収されず、網膜まで到達して脳に強い刺激を与え、メラトニンの分泌を抑えてしまうのです。
寝られないから眠くなるまでスマホを触っていよう……というのは間違いです。
23:00に寝るのなら、20:00までにスマホの操作をやめるのがベスト。
騙されたと思ってこれを1週間くらい実践してみてください。
朝の目覚めがかなり変わってきますよ!
朝の光を浴びて、暗くなったら身体を休める。自然の流れで生活をすることが一番大切
メラトニンは昼間に分泌されたセロトニンというホルモンを材料に作られます。
つまり、日中セロトニンがたくさん出る生活をしていると、いい睡眠導入になるといわれています。
セロトニンをたくさん出す方法としては
✓起床後10:00までに太陽の光の下に10分以上いる(長ければ長いほどOK)
✓午前中にリズム運動をする(ウォーキングでもOK同じリズムを体に感じさせる動きをする)
✓トリプトファンと(卵、肉、魚、牛乳)ビタミンB12を多く含むものなどバランスのいい食事を摂る
✓アロマの香りを日常に入れる(オーガニック100%の高濃度のエッセンシャルオイルを使ってください。化学合成の香にはそんな力はありません)
などがあります。
キャンプから帰ったり、海水浴や遠足などのアウトドアのあとって爆睡でしょ?
これは太陽の光を浴びた量が多いからなのですよ^^
SYF(シフ)行っている私のレギュラーレッスンは朝のワットポーヨガといって、朝6:30にベランダで20分のヨガを月~金まで行っています。
これをやりはじめてから、私も眠りが深くなりました。
興味がある人は無料会員(登録無料トライアル)があるので、ぜひ試してみてくださいね。
次回は「体温と眠り」についてお話していきます。
お楽しみに!