新型コロナウィルスがまだまだ落ちつく気配がなく、突然の幼稚園・学校のお休みが継続中です(涙)。未知の恐怖と戦っている以上、解明されてウィルスに勝つための検査方法やお薬が開発されるまでは、やはり、“命”が最優先なので、仕方ないです。
しかし、あまり外にも出られない、お出かけもできない、春休みを入れたら1か月以上もあるこの長い休み……どう過ごせばいいのか、困っているお母さんも多いハズ。
この1か月の過ごし方次第で、子どもの成長には確実に差がつきます。それは、学校や幼稚園が休みの今、まさに“親次第“という事になるでしょう。
なかには、ゲームやテレビ漬けになってしまうお子さんも多いでしょう。でも、できれば親子でこの突発的な長期休みを有意義に過ごしたいですよね。こんなときこそ母は“ポジティブ”であり、率先して子どもたちとの過ごし方を考えていきたいところです。
今回は、少しでも悩める母の皆さんの参考になればとの思いで、我が家で実践している長期休みの過ごし方を紹介します。
長い休みを有効に過ごすためのポイントは4つ!
卒園、卒業、春休みなど期の変わり目でイベントも多いこの季節。新型肺炎の影響で、様々な取り組みが中止や延期になるなど、寂しい状態が続いています。子どもたちも突発的に長期休みに入り、かなり長めの春休みに感じている家庭も多いことでしょう。
働く母は仕事の調整や家にいて家族の毎食事の準備、子どもの相手、夫との連携など、忙しさはかなりのものになっていると思います。そんななか、子どもの過ごし方をどのようにすればいいのか悩んでいるお母さんたちも多いのではないでしょうか。
イレギュラーな長期休暇だからこそ、子どもとの過ごし方を何とか有意義なものにしたいですよね。まず、長い休みを有効に過ごすには4つのポイントがあります。
①生活のリズムを崩さない
②午前中に勉強時間を確保する
③テレビやゲームの時間は1日1時間未満
④普段できないアクティビティに取り組む
一つずつ見ていきましょう!
①生活のリズムを崩さない
▲我が家では子どもと相談して1日のスケジュール表を作成して活用しています
学校や幼稚園、保育園があれば、起きる時間も寝る時間もある程度決まっていると思いますが、人は、弱い生き物……。こうも休みが長いと、どうしても遅く起きてしまったり夜更かししてしまったりしてしまいますよね。
しかし、生活のリズムが崩れると健康面はもちろん、子どもの精神面にも大きな影響を与えます。
<悪影響>
●寝付きが悪くなる
夜中の長時間のインターネット利用やテレビ視聴は、脳に過剰な刺激を与えます。脳が活動から休養への切り替えができず、眠りが浅くなる傾向に。休養ができず心身に疲労がたまると、ストレスへの耐性も弱まってしまいます。
●就寝・起床時間が日によってバラバラに
平日の寝不足解消のため、休日は昼過ぎまで布団の中……という生活を送っていませんか。いわゆる"寝だめ"は逆効果で、睡眠の質が悪くなり生活リズムが乱れるもとになってしまいます。
●無気力、注意力の低下
夜遅くまで起きていて体が十分に休息できないと、日中の眠気が強くなります。疲労がとれないとストレスがたまり、注意力が低下して、イライラするなど精神面に悪い影響を及ぼします。
上記をなるべく避けるためにも、生活のリズムを整えるために下記のような工夫を取り入れてみましょう!
②午前中に勉強時間を確保する
▲午前中の集中できる時間に工作をするのもGOOD
学校がお休みの間は家庭で学習をするしかありません。宿題はどの学校でもある程度出ているかもしれませんが、どれくらいの過程で学習をするのか、学力の差が大きくでるところでしょう。
子どもと相談しながらしっかりと勉強時間を決めて、できれば午前中に学習する習慣は維持したいものです。
<朝勉強するメリット>
●朝は脳が一番整理されている
朝一番は、脳の中でも記憶を一時的にしまっておく領域「海馬」が整理されるため、一番海馬の容量が空いている状態です。海馬は、夜に近づくにつれ収集された情報によって空きが埋まっていくため、朝一番の勉強は記憶しやすいと言われています。
●早朝の勉強は扁桃体を活性化する
脳の中の「扁桃体」は、本能や感情をつかさどる部分です。扁桃体が危険を察知し活動すると、ストレスホルモンが分泌されて全身の筋肉が活性化され、生物は天敵から身を守っています。
また、感情をつかさどる機能でもあり、人間は感情が伴うと記憶力が高まるといわれています。朝は、脳にとっては栄養であるブドウ糖が不足していて、これを脳が危機状態と判断し扁桃体が活性化するのです。これによって記憶力が高まるため、朝学習は効果的と言われています。
●朝は時間が限られている
朝の勉強時間は、他の時間帯に比べて時間が限られています。勉強や仕事をするうえで制限時間を設ける「タイム・プレッシャー」をうまく使うことで、集中力を上げることができ、効率的な学習が行えます。
③テレビやゲームの時間は1日1時間未満
▲頭を使う知育ゲームもオススメ。親子で対戦しても盛り上がります
家にいる時間が長くなると、どうしてもテレビやゲームの時間が増えてしまうと思います。しかし、それを続けてしまうと、この休みでテレビやゲームへの依存度が高まってしまう可能性に繋がります。その後の子どもの健康や学力に大きな影響を与えかねないので、親がある程度注意しておきたいところです。
オックスフォード大学の研究チームがイギリスの10~15歳の子どもを対象にした行ったある調査では、ゲームをする時間が1日1時間以内の子どもは、ゲームをしない子よりも生活への満足度が高く、社交的だということが分かりました。
反対に、1時間以上ゲームをする子どもは、落ち着きがなくなったり、注意が散漫になったりするということも明確になっています。ただし、ゲーム時間が1時間程度の子と全くしない子ではほとんど違いがないがないという事も明らかになったようです。
ゲームをすること自体が悪いのではなく、ゲームをする時間の長さ、つまり「自制心」をもって行動できるかという子どもの姿勢が大切ということです。
この休み期間中にゲームやテレビをまったく取り入れずに過ごすというも難しいことです。ゲームやテレビと上手に付きあえる「自制心」を持った子どもに育てるきっかけにするという意識で子どもと一緒に取り組んでみましょう。
④普段できないアクティビティに取り組む
▲お手伝いもスケジュールのひとつ!家族みんなでやります
あまり外出もできず、自粛ムードの長い1日……。考えれば暗くなってしまいますが、こんなイレギュラーな休みだからこそ、普段できないアクティビティに親子で取り組んでみてはいかがでしょうか。
たまには休息を入れつつ、イレギュラーな長期休みを家族で乗り切ろう!
子どもたちに付きっ切りでお母さん、お父さんも疲れてしまうこともあるでしょう。そんな日はおじいちゃんおばあちゃんに頼ってみたり、早めに子どもを寝かして自分の時間や夫婦の時間をゆっくり取れるように工夫して休息を入れてくださいね。
親が疲れてしまっては、元も子もありません。大変な時期ではありますが、必ず明るい時期がやってきます!これからに備えて、家族みんなで楽しみながらイレギュラー時を乗り切る方法を考えておくのもいいでしょう。
お母さん、あともう少し!日々、本当にお疲れさまです。