【子宮頸がんワクチン】命を守る予防接種です

おしゃべり婦人科医の 「聞いて欲しいアソコの話」

みなさん、こんにちは!

大阪なんばクリニック 婦人科医長の藤田由布です。

今日は、命を守る予防接種と題して、皆さんに知っていただきたい「子宮頸がんワクチン」についてお話しさせてください。

色々な情報が飛び交う中、きちんと自分で調べて、知って、新しい情報をアップデートしていただきたいと思います。

子宮頸がんワクチン、皆さまはどこまで本当のことをご存じでしょうか?

日本で増え続ける子宮頸がん

私は検診センターでも年間5000名程の子宮頚癌の細胞診を施行しています。

実は、日本では子宮頸がんが明らかに急増しています。

海外の国々では、子宮頸癌は撲滅寸前というのに、です。

日本では、若い女性が毎年3千人命を落とし、1万人が頚がんで子宮全摘手術を受けています。

この事実を目の前にし、私たち医師は諦めずに声を上げなければなりません。

日本国内において最近明らかになっできているのが、ワクチン接種した21~26歳の女子たち(94~99年生まれ)は殆ど検査で異常所見にならない、ということです。

子宮頸癌ワクチンが絶大な効果を呈している事実を肌で実感できる部分です。

ですが、まだまだワクチンに対する疑念を払しょくできない人々やそもそも子宮頸がんワクチン接種の必要性を感じていない人も多いのが現状です。

世界では撲滅寸前の子宮頸がんが、なぜ日本では増え続けているのでしょうか。

痛い思いをするのは女性。男性にも接種が必要な「子宮頸がんワクチン」

子宮頸がんはヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルス感染が原因で発症します。

そして子宮頸がんを調べるための検査を「コルポスコピー生研」と言います。

日本で毎年数百万回も施行される「コルポスコピー生検」、これがいかに酷い精密検査かを世の男性は知らないと思います。

ペニスの先を米粒大チョン切るのと同じ、子宮頸部を血塗れに切り取るのが、コルポスコピー検査です。

これを私は毎日、女性たちにずっと声掛けして励ましながら毎日やってます。

子宮頸癌の患者を毎日診ていると「なぜ女性がこんな思いをしなくてはならないのか」とはらわた煮え繰り返りそうになりますが、ぐっと堪えながら患者に話しつづけます。

科学に基づいた知見を発信するのも医師として当然の仕事だからです。

世界の77カ国では、男性もちゃんとHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンを打っています。

うち24カ国では公費で男性にもワクチン接種しています。

ヒトパピローマウイルスの潜伏期間は3年~十数年

一度の性交渉でも感染するリスクがあり、実際、日本人女性の8割以上が生涯に一度は感染しています。

それぐらいHPVウイルスはありふれたもので、性風俗に従事される女性に子宮頸癌が多いわけではありません。

一人の少女が大人になって家族を築く過程で、既に子宮頚がんのリスクを負うのです。

妻が子宮頚がんになったら、夫がうつしたウィルスのせい。

こんな酷い癌が他にあるでしょうか。

大切な妻、そしてパートナーを守るためでもあるのが子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)なのです。

HPVワクチンをきちんと男女平等に普及している国々では、子宮頚がんは撲滅寸前です。

子宮頸がんワクチンの有効性

しかし、日本ではいまだに百万人以上が、流血と痛みを伴うあの酷いコルポスコピー検査を強いられるわけです。

私一人だけでも年間100件以上行っています。

コロナ禍で年間1000人の死亡がある中で、ヒトパピローマウイルスは、若い女性を毎年3千人死なせて、毎年1万人の子宮を全摘しています。

わたしたち産婦人科医は、いつまで子宮を延々と掘り続けなければならないのでしょうか。

日本だけなのです、子宮頚がんが急増しているのは。

ワクチンをちゃんと打ってる若い女性たちは、あの酷い血塗れになるコルポスコピー生検をしなければならない子は殆どいません。

私は臨床現場で子宮頸がんワクチンの有効性を痛いほど実感しています。

だから声が枯れるまで、語り続けるのです。

コルポスコピー生検をしている婦人科医なら、女性の痛みをイヤと言うほど毎日感じているはずです。

私達は、1979年に天然痘という疫病がワクチンによって撲滅達成したことを思い出すべきですよね。

人類が疫病に「撲滅達成」として打ち勝った症例は、天然痘だけです。

ちなみに第二例目の撲滅達成は、ギニアワーム感染症です。

これも、免疫力だけではどうにもならなかったのです。

私はアフリカの奥地で10年間この病と闘い、いかに人間の免疫力だけでは太刀打ちできなかったか痛感しながら仕事をしてきました。

人間には知恵で戦うべき疫病がまだありそうです。

副反応の存在

そんな子宮頸がんワクチンですが、気になる方が多いのが「副反応」です。

産婦人科医や小児科医の多くが、当時のメディアの報道の仕方には大きな過ちがあったという認識です。

医師を生業とする者の大多数が子宮頸がんワクチンの積極推奨の再開を望んでいると言っても過言ではありません。

ワクチンの「副反応」とされた痙攣などを含む15個の症状は、ワクチン打ってない同年代女子にも出現している「よくある思春期の病」として多くの報告があります。

ワクチン打つ前から、元々、思春期の少女に多い病気の存在が、今回のワクチン騒動で「身体表現性障害」として顕在化した、というわけなのです。

ここで大事なのは、思春期の女子を対象にした初めてのワクチンということもあって、身体表現性障害の事も同時にもっと理解されるべきだったのかもしれません。

私たちは、命を守る働きかけるを、今辞めるわけには行きません。

これは、婦人科医だけの活動であってはなりません。

保護者の方も行政に訴えて大きな壁を動かさなくてはならないのです。

なぜ私がこれほどまでワクチン接種を叫ぶのか。

それは、子宮頸がんの患者を毎日診て、毎日女性の悲鳴を聞きながら、ワクチンの予防効果を嫌というほど目の前で見ているからです。

毎日診察している婦人科医が証人です。

ワクチンは安全です。

御一読くださりありがとうございました。

一人でも多くの方に、ワクチンの有用性を知ってもらえますように。

yu

婦人科医/藤田 由布(ふじた ゆう)
〇大阪なんばクリニック 婦人科/医長
〇ヨーロッパと日本で医師免許を取得/気軽にだれでも来れる敷居の低い婦人科つくりを目指す
青年海外協力隊でアフリカのニジェールへ赴任後、アフリカ未開の土地で10年間活動。アメリカ財団やJICA専門家などの仕事を経て、ヨーロッパで医師になり、その後日本でも医師免許を取得する実力派。
大阪なんばクリニック/TEL:06-6648-8930
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